石原都知事 冒頭、二つほど申し上げることがあります。一つは今朝の法務大臣の記者会見で も野沢君が話したようですけども、やっと国も動いてくれまして、不法滞在外国人対 策に関する共同宣言を、合意のうえにいたしました。入管業務に関わる、都、法務 省東京入管、警視庁が、不法滞在者対策について、共同宣言としてまとめたもので すが、不法滞在者問題の解決という共通課題について、縦割り行政の壁を破りまし て、それぞれが相互に抜本的な協力体制を築くことでの、問題解決を図るという、 従来なかった一つの取り組みの体系ができたと思います。この問題の解決に向け て、ようやく関係者が一体となって動きだしたなぁという感じがしますが。改めて思っ ても、いささか遅かったっていう感じがしますけども。なんといっても、これは国の専 管事項といいますか、国が動かなきゃどうにもならないことですから。 取り組みの大きな柱は、警視庁で検挙した不法滞在者を早期に入管に引き渡し て、迅速に退去、強制させ、そこで生じた警視庁の力を、不法滞在者の摘発などに 振り向けるものであります。近々、こうした取り組みを施行する手筈と聞いておりま すが、不法滞在の長期、短期を問わず、できるだけ多くの不法滞在者の退去が、 効率的に進められることを期待しております。いずれにせよ、入国管理体制の抜本 的な強化が必要でありまして、国の積極的な対処が不可欠であります。都として は、入国審査段階でのチェックの強化が喫緊の課題と考えておりまして、法務省の 要請があれば、職員の派遣も含めて、積極的に対応するつもりであります。 また、警視庁や東京入管と協力して、東京湾からの密入国の阻止や、留学、就学 資格での滞在者の違法行為防止の措置についても、積極的に取り組んでいきたい と思います。これは特に、日本語を勉強するという形で入国して来、専修学校なるも のは立派なものがあるし、かなりいい加減なものもありましてね、その管理は区市 町村に責任があるわけで、そことの連携が、これからもっと必要になっていくと思い ます。今回は、これも私はいささか不満なんだな。不法滞在者を5年で半減すること になっている、というわけですが、半分どころか、今後、入管体制を抜本的に強化し ていって、ほとんどゼロに近い状態に戻すことが、国民、都民にとっては、きわめて 望ましいと思います。 それから、第二次財政再建推進プランの策定でありますけども、このたび、第二 次推進プランを策定いたしました。今後見込まれる巨額の財源不足に対して、内部 努力、施策の見直し、税財政制度の改善など、さらに厳しい取り組みを行っていき たいと思いますが。一部の報道ですと、財政再建っていうと、すぐ、人の首を切る、 人間削減、人員削減ということばかりにフォーカスされますけど、これは一部の取り 組みであって、あくまでも総合的に行わなくちゃいけないし。私たちが進めたいと思 っている財政再建は、都民の新たなニーズに応える施策の財源を生み出す、将来 を見据えた積極的な取り組みにするつもりでおります。 このためには、財政再建の取り組みを、より踏み込んだ構造的なものにしていく 必要がありまして、こうした観点から、今回のプランでは中長期的な課題を視野に 入れて、都政の構造改革を積極的に推進していきたいと思っております。プランで は、30項目にわたる具体的事業について、問題提起をしておりまして、これらを素 材として、全庁を挙げて、今後、活発な議論をしていきたいと思っております。今 後、都民、議会、区市町村など、関係団体の理解と協力を得ながら、実質的な財政 再建を断行していく決意であります。詳細については、あとで財務局から説明をい たします。私から申し上げることは以上であります。質問がありますか、何か。
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東京新聞・ナカヤマ氏 東京新聞のナカヤマです。財政再建プランについて、二点お願いします。まず、定 数削減4000人ということが掲げられてますが、一方で警視庁に都のほうから1000人 派遣するっていう話も出てますけども、この点の整合性をどうお考えになるか、お聞 かせください。 あともう一点は、税財政制度の改革ということで、国の財源移譲をいろいろと考え ていらっしゃると思うんですが、財源移譲の国の動きがまだ不透明な中で、1200億 円っていう数字を掲げてますが、この見通し等について、知事のお考えをお聞かせ ください。
石原都知事 第一点の、余っている人間を喫緊の問題のためにサポーターとして派遣するとい うのは、当然のことだと思いますがね。しかし、相対的な人員削減っていうのは中長 期の目的で、物事がITの技術の進展に伴って、合理化されてる時代に、人員の構 え方そのものを、私たち、考える必要があると思いますしね。ですから、整合性とい うかな。それは次元が違うとは言わないけども、片方は喫緊の問題に対する人員の サポートで、片方はこれからも長期にわたっても続けなくちゃいけない努力だと思っ てます。 それから、税財源の分与っていっても、もうあなたもご存じのように、地方分権一 括法を作って、税財源の分与は中長期だっていうんだ。中期っていうのはどんなに 早くても5年。あれから5年以上経ったわけだけども、いまだに三位一体もいい加減 なものでしかないし、長期にかかられたら半世紀経つんでね。そんなことは許せな い話ですが。これは具体的にこっちがことを構えて、攻め込んでいく以外にないでし ょうね。
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日本経済新聞・アオキ氏 日経新聞のアオキといいます。国土交通省が高速道路の建設に優先順位を付け るために、指標を使うことを検討していますけども、これについて東京都の考えはど うなのか、教えてください。
石原都知事 これは一つの案としては、基本的に結構だと思いますよ。どこのなんでも道路を造 るに越したことはないけどね。しかし、それで国土も荒れるし、冗費が嵩んでいっ て、国民の負担が多くなるわけですから。先に高速道路の諮問委員会が開かれ て、民営化っていうことを前提に、イマイさんですか、あの人を委員長にした会合が 行われましたが。個々に名前を挙げないけども、当たってみても、あんまり道路のこ とをよく知らないんでね。イマイさんじゃないよ、ほかの委員で。かなりそういう人が いたんで、都が、首都圏っていうか、大都市圏での高速道路の意味合いと、地方で の意味合いってのは、かなり本質的に違う面があるんで、それを際立たせた形で要 約して、非常に分かりやすいペーパーを作って、差し上げました。非常に感謝されま したが。そこでも偏差値の三項目っていうものを、私たち挙げましたけども。 ただ、今度、国交省の言ってるガイブコウカっていうものは、私たち、もうちょっと 幅広くし、かつ具体的に、環境問題も含めて、そこで精査しまして。いずれにしろ、こ れをさらに具体的に討論していくことで、国民にとって、あくまでも国民にとっての、 国全体にとっての高速道路のユーティリティー、使用効果ってものの優先順位を決 めていくことは、必要だと思います。 これは小沢一郎が幹事長のとき、金丸信っていう好ましくない政治家をバックに、 皆さん忘れてるでしょう、若い人は知らないかも知れないけども、8年間で400兆とい う、わけの分からない公共事業を、アメリカのために作る約束をした。実際にやっち ゃったんだ、それ。その結果、夜は車も走らん、熊しか出ないような道路があっちこ っちにできてね。まさに冗費を涵養したわけだけども。そういう後遺症が残ってるん じゃないですか。 それから私、最近、非常に面白い本を読んだ。これは日本に愛着して、日本の田 舎に、農家を改良して住んでる、アレックス・カーっていうアメリカ人。この人はアメリ カの企業の日本代表もしてるんだけども、そういう立場で、日本の建設関係の、国 家の官僚は、いかに無神経にこの国土を蝕んできたかっていうことを、実に正確な データで挙げていました。ただ、海岸線が荒れた云々っていうのは、日本の海床と アメリカの海床っていうのはかなり違いましてね。私はヨット乗りだから世界中の海 を走ってきたけど、日本の近海ほど危険な、厄介な海域はない。そういう条件を彼 は知らないから、テトラポットなんか無用だって言うけど、これは必ずしもそうでもな い。 しかし、だいたい、アメリカはアメリカのGDPの5パーセント、日本は全GDPの13 パーセント。アメリカの経済が、容量として日本のだいたい倍ですから、そういうこと を換算して、ラフな計算をしても、それでもなおアメリカはGDPの10パーセント。日 本はそれを上回る、コンクリートの使用量ってのはアメリカの3倍近いんだよ、1年間 に使う。これで、国をいかにズタズタにし、醜く改竄してきたかってことは、考えなくち ゃいけないと思いますね。 高速道路は、このモータリゼーションの時代に必要でしょう。しかし、日本中に高 速道路が張りめぐらされてること、しかも片っ方では飛行場を造る、新幹線を引けと 言う。私は環境庁のときと運輸省のときと同じことを言ったんですけど、こういう重複 というものを是とする、いわゆる建設族、国会議員も含めて、官僚の発想っていうの は、アレックス・カーの表現で言うと、ターミネーターと同じで、ONのスイッチはある けど、OFFのスイッチがない。これは耳が痛い忠言っていうか、○○○○忠言で、 ブレーキが利かないとこまで来ましたけども。そういう反省も、私たちそろそろしたほ うがいいんじゃないでしょうかな。という気がします。
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テレビ東京・イシハラ氏 テレビ東京のイシハラと申しますけれども、今週、都としての、路上生活者、いわ ゆるホームレスの調査の結果を発表されましたけれども、およそ6500人と、全国で は大阪に次ぐ2番目の高い水準、この事実をどういうふうに受け止めていらっしゃる のかというのと、あと一部の調査で、最近、都内で路上生活者のいる場所が減って きて、代々木公園の一部地域に急増していると。この3カ月で100人ぐらい増えて、 360人ぐらいが代々木公園にいるという調査があるんですが、このことはご存じでら っしゃったのか。
石原都知事 十分知ってます。代々木公園についちゃ、私の友人の外国人も、あそこを非常に 愛好して使ってる人から苦情も来ましたがね。場所が公園ですからね。公共の施設 ですね。そこを、路上生活者はそれぞれ所以があるんでしょう、お気の毒だと思い ますけど、その人たちが割拠することで、例えば、あそこで日頃トレーニングしてる 若い女性のアスリートなんかは、もう気持ち悪くて使えなくなったというのは、由々し き問題だと思う。それから青島君の時代に、新宿の駅の通路が彼らに塞がれて、こ れは撤去してもらいましたが。 私はやっぱり、公園っていう公共の施設を万人が使いづらくなってるってことは 由々しき問題だと思う。彼らがどっかに移っていくにしても、そういったものをちゃん と受け止める受容態勢ってのを整える必要があると思うし、また、そういうとこを嫌 がる人もいて、これは個人のエゴですから、それを必ずしもけしからんとは言いませ んが、しかし、社会の一員なんですから、自分の生活状況がなんであろうと、俺は 困りに困ってホームレスになってるんだから、他人に迷惑をかけようがかけまいが 知ったこっちゃない、っていうことは通らないと思う。だから、駅の通路のときも撤去 願った。 あのときも、人権問題だなんだと騒ぐ人がいたけど、しからばその人たちが、市 民、国民の一人として、公共の施設っていうものを一部の人間が専横して、他が使 えないことを是とするのかっていう問題になってくると思いますね。公園に関する条 例もありますからね。こういったものはこの時代に合った形で改修することも必要じ ゃないか。ただ追い出すんじゃなしに、きちっと受け止める態勢も整えたうえで、公 園は公園として多くの人が自由に使えるような、そういう状況っていうものを取り戻さ なきゃいけないなと思っております。
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毎日新聞・ゴウダ氏 毎日新聞のゴウダです。一見都政に関係ないんですけれども、今週、中国が有人 宇宙飛行を成功させましたけれども、非常に知事は中国通でいらっしゃると思うの で伺いたいのですが、日本は多額のODAなんかを中国に出しているわけで、こうい うことで批判する声もありますが、知事はどう思いますか。
石原都知事 あの国に私はODAを差し上げる必要は毛頭ないと思いますな。しかも、非常に軍 事的脅威を増しつつある国、水爆も作ってる国で、なんで日本が経済援助する必要 がある。常識で考えても分かり切ったことでしょ。 ただ、今度の有人衛星っていうのは、あんなもの、日本がやろうと思ったら簡単に できるんだ。ただ、そのユーティリティーは、もう既にアメリカと協力して、宇宙ステー ションを作ったりしてやってるんで、日本が改めて、人間が搭載されて飛行する衛星 を作る必要があるかないかってのは、これは日米間の協力なんかも踏まえて、もは やする必要もないでしょうし。そのうちに一つのデモンストレーションで、月にまで人 を送るそうだけども。月にアポロが到着していろんなものを持って帰ったようで、何 が人類にとってプラスになったかってことを考えれば、政治的なデモンストレーション でそういう金を使うってことは、私はもはや、かなり無駄だと思うし。ただ、そういう目 的で開発した技術を彼らがこれから何に使うか。それを以て軍事的なポテンシャル を増し、それが外交に使われるっていうことは非常に厄介だと思いますね。
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東京FM・ユノ氏 東京FMのユノと申します。今日、聴聞が、まだおそらく行われています、道路公 団の藤井総裁は頑なに辞めない姿勢を見せていますが、そんな中、一方、プロ野 球、阪神タイガースの星野監督が、今シーズン限りで勇退することになりました。都 民の方にも、阪神ファンではないけども星野ファンであるという方も、今年、かなり増 えたと思いますが、星野さんと親交もある知事からご覧になって、今回の星野監督 の勇退というのは、どのようにお感じになられますか。
石原都知事 恰好いいね~、仙ちゃんは。シェーンだね、シェーン。かつて映画として活躍した。 それに比べると藤井さんはいささかアレですな。引き際が○○○○。これから聴聞 も非常に私も注目してますけども、午前中にどんな話が行われ、これからどんな話 が出てくるか分からないけども。伸晃との話の中でも、ホテル・ニュージャパンの跡 地がどうのこうのって、そんな話を所管の大臣と話したって仕様がないとは言わな いけど、ちょっと主題と違うでしょう。いろいろ話があったようだけども、伸晃の立場 があって、すべては言えないでしょうが。それで、側で官房長がメモをとってたんだ から、「あんなこと、俺は言ってない」といまさら言っても、それは通じない部分も随 分あると思う。ただ、私はあの人は、これで自民党の選挙を人質にしたつもりでいる かも知れないけど、それもちょっと違うんじゃないかと思いますよ。 それから、とっても面白かったのは、一昨日、三日前かな、私は非常に親しい東 日本の会長のマツダさんと食事をした。そのときに、彼が言ってたのは、高速道路 公団っていうものが、いかに冗費を使っていたか、無駄な金を使っていたか。つま り、100億でできるものを何十パーセントか上乗せして、全部それは国民の税金だ。 そういう形で、国民に対する背信的な道路建設をしてたかってことを、私は事例でよ く知ってるって。 どういうことですかって聞いたら、国鉄時代もそうだったそうだけどね。これは何も 藤井さんの時代だけじゃなしに、最近もそうでしょうが、JRになってからも、鉄道の 線路の上を跨ぐケースがあるんですな、高速道路の建設のとき。そのときはJRなり 国鉄がちゃんと関与して、どういう形でコミットするか知りませんけど、そのときに予 算内容を見ると、えって驚くような額だった。だいたい40パーセントは常識から上乗 せされていた。で、結果として、国鉄時代もそうでしょうけど、相手がそう言うなら儲 けさせてもらいましょうかっていうことで、それをどうこうすることは余りなかったよう だけども。そういった事例ってのは枚挙に暇がありませんなぁと言ってましたね。マ ツダさんもあの委員会の一人のメンバーだったそうだけど。 むしろそういうことを、今はっきり出すべきじゃないんでしょうか。その鞘をゼネコン が取り、関係した政治家が取っていて、総裁は一文も手中にしていないにしても、そ れを容認した背信行為っていうのは、私は歴然としてあると思いますな。そういった ものを、私は、この聴聞会を通じて、誰がどういう聴聞をするか、大臣は直接タッチ しないようだけども、国民の前にはっきりしてもらいたいね。ということです。
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リーダース・ニシナカ氏 リーダースのニシナカと申します。出入国管理の強化のことでお伺いしたいんです が、一つは、都としてはどのような形の協力をしていくのかっていうことが一つ。もう 一点が、知事はかねがね、日本も本格的に移民国家ということに○○○○というお 話をなさってると思うんですけれども、その際に、例えば日本で生活実態のある人 に対して、○○○○であっても、それを合法化していくっていう道も片一方であると 思うんですが、例えば韓国なんかは、最近そういうことも視野に入れて取り組みを 始めてるようなんですけれども、その辺について、どのようなお考えをお持ちでしょう か。
石原都知事 不法入国、不法滞在している人の生活実態っていうものが、生活の対応として、 非合法、つまり犯罪に関係あるかないかってことは、大事な一つのメジャスティック だと思いますね、視点だと思いますね。犯罪に関与した人間が長く日本にいて、困 った挙げ句、犯罪したんだから、それを正当化して滞在させるってわけにいかんで しょう。日本は法治国家なんだから。日本人であろうと外国人であろうと、日本で犯 罪を犯した人間ってのは罰せられるんだから。その前に速やかに国外退去させる っていうことは、私は妥当だと思うし。 それから、前にあなたが質問された、都の協力の仕方は、人員っていうものを提 供するほかはないと思う。それは限られた数だと思いますけども。それは喜んでし ますよ。そういうことです。
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読売新聞・ヨシイケ氏 読売新聞のヨシイケですけれども、教育庁のことでちょっと伺いたいんですけれど も、昨日も処分の発表があったんですけれども、11件で12人が処分をされてまし て、一番重いのはカンニングの事件だったと思いますが、ただ、それにしても、猥褻 事件とか生徒への暴行とか、過去、公表してから2年あまり、ずっとこういった処分 が絶えないんですけれども、こういう実態について、知事はどのようにお考えになり ますか。
石原都知事 子弟を教える立場の先生だからね。先生を罰せざるを得ないっていうのは、非常 に悲しい話でね。一人先生の責任だけじゃなしに、そういう教師を生み出してきた、 何も昨日、今日の話じゃなしに、戦後、戦に破れてからの日本の社会のあり方ね、 問題意識っていうものを持つべくして持たなかった。 フクダカズヤ君がとってもいい論文を、昔、書いてたけども、日本人はなぜかくも 幼稚になったか、とっても面白い論文でした。彼が言う幼稚とは、IQが低いとか、人 が知ってることを知らないとか、そんな問題じゃない。肝腎なことが何かってことが 分からない人間。肝腎なことを考えようとしない人間は幼稚な人間だっていうけど、 日本人はそういう意味で幼稚になってきたね。残念なことだ。その結果だと思いま すよ。 一部の事象を捉えても、全部複合的、重層的に原因を持って、派生して出てきた ことで、先生なんてのは職業が特異なだけに、規範っていうんでしょうかね、モラル まで行かなくても、そういうものをきちっと守るべき人が、自分の校長の試験にカン ニングするってのは、これは本当に、嘆かわしいじゃ済まない、来るとこまで来たな っていう感じが。これも教育者のあり方とか現在の対応っていうものを分析して、評 価し、反省する一つの大きなとっかかりにしてもらいたいと思いますな。
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